こんにちは。
映画をこよなく愛する”映画マスター”のオレンジです。
このように思っている人向けの記事


映画『テネット』の予習をしたい人におすすめの記事です。
・クリストファー・ノーラン監督について
・作中の難解な物理用語を分かりやすく解説
・『テネット』の見どころや内容を紹介(ネタバレ無し)
この記事では、『テネット』を見る前に知っておきたい予備知識をいくつか紹介します。
この記事だけで『テネット』の予習を完璧に終わらせることができるので、本作をさらに楽しめるようになりますよ。
【執筆者紹介】
・オレンジ@映画通の理系大学生
・毎日1本の映画を観るほどの映画好き
・総鑑賞作品数:数え切れません
目次
クリストファー・ノーラン監督
【本日発売】
『文藝別冊 クリストファー・ノーラン』
時間がキーワードになる作品が多いノーラン監督の魅力に、「TENET」にならって、2020→1998と逆行して迫ります。
映画音響、物理学など、それぞれの視点で作品を読みとく。読んでから映画を見るのも楽しい。
映画の棚◎https://t.co/S6K5FCYRt5 pic.twitter.com/k6Yojj1Eup— ジュンク堂書店池袋本店/雑誌担当 (@junkuike_zassi) February 16, 2021


『テネット』の監督は、ロンドン出身のクリストファー・ノーランです。
クリストファー・ノーラン監督の主な作品
・ダークナイト(2008)
・インセプション(2010)
・インターステラー(2014)
・ダンケルク(2017)
・TENET テネット(2020) 等
ノーランは、莫大な製作費を投じてファンをうならせる数々の大作を撮ってきました。
新作『TENET テネット』もノーラン節がさく裂しています。難解ながらも、そのストーリーは”時間”というテーマを軸に綿密に作りこめれています。
『テネット』は、予備知識を入れたうえでぜひ万人に見てほしい大作です!
作中に登場する物理用語【理系大学生が解説】
本作では、”エントロピー”や”祖父殺しのパラドックス”など一般人では理解しがたい物理用語が登場します。
予備知識なしで本作を見ても理解に苦しむ可能性が高いので、ここでは工学部専攻の私が『テネット』に登場する物理用語を簡単に解説します。
エントロピーとは
「エントロピー」という言葉が作中で度々登場します。
エントロピーとは、”乱雑さ”のこと。つまり、どれだけ秩序が保たれているかを示した物理量です。
よく分からないです...


たとえば、コーヒーとミルクを同じコップに入れると、次第に混ざっていき完全な”ミルクコーヒー”になりますよね?
これは、完全分離していたコーヒーとミルクが時間の経過とともに混ざり合った”乱雑”な状態、つまり”無秩序”な状態です。
コーヒーとミルクが混ざってミルクコーヒーになることはあっても、ミルクコーヒーがミルクとコーヒーに分離することはありません。
これが”エントロピー増大の法則”であり、時間と共にエントロピー(乱雑さ)は増加することが知られています。
しかし、本作では”エントロピーが減少する”という現象が扱われており、現実世界とは真逆の出来事が生じます。
先の例で説明すると、完全に混ざり合ったミルクコーヒーがミルクとコーヒーに分離するのです。
これはつまり、感覚的には”時間が逆行している”とも取れますね。
他にも、走ったら逆向きに風が吹いたり、銃を売ったら銃弾が銃口に収まったりなど、現実では起こりえない現象が起こります。
(現実的にエントロピー減少が起こり得るかどうかは不明)
祖父殺し(親殺し)のパラドックスとは
パラドックスとは”矛盾”を意味しています。
「祖父殺しのパラドックス」とは、過去にタイムトラブルして自分の祖父を殺したら自分自身が生まれなくなるという矛盾のこと。
つまり、「過去の祖父を殺したら自分の存在が無かったことになるので、そもそも過去へのタイムスリップは不可能では?」という矛盾が生じるのです。
このパラドックスについては様々な見解がありますが、ひとまず『テネット』の用語知識として何となく理解していれば大丈夫です。
CGなしのアクションに必見!
本作の映像は全てCGなし。ド派手なアクションシーンも全て実際に撮影しているというのが驚きです。
飛行機が倉庫に突っ込むシーンや走行中の車両での生身の撮影など、まるで「ミッション:インポッシブル」並みのスリル満点なアクションの数々を堪能できます。
全てが実際の映像だと知ったうえで鑑賞すれば、驚きや興奮でより『テネット』を楽しめること間違いなしです!
混乱必死の”時間逆行”ギミックに注意!
本作のテーマである”時間の逆行”のシーンは最初から最後まで度々登場します。
時には「今なにが起こっているの?」と混乱して理解が追い付かなくなる場面もありました。
それだけ現実離れした映像体験ができるということです。
時間が通常通りに進む出来事と逆行する出来事を同じ画面で同時に見ることになるので、混乱するのは仕方ないかもしれません。
混乱してもなお楽しんで見られるのは、やはり映像本来の面白さが際立っている証拠です。
『TENET テネット』はそもそもどんな内容?

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『テネット』は、簡単に言うと”特殊部隊所属の名もなき男が世界滅亡を阻止するミッションに急に挑むことになった”というストーリーです。
主人公は「名もなき男」で、名前はありません。
名もなき男は、ある男から”第三次世界大戦を阻止するための重大な任務”を与えられます。
未来から送られてきた、核兵器よりも恐ろしい兵器が敵の手に渡るのを防ぐため、名もなき男はほぼ何も分からない状態で危険なミッションに挑びます。
テネットを見る前に予習しておこう【ネタバレ無し】まとめ
今回は、映画『テネット』を見る前に知っておきたい予備知識を紹介しました。
これで予習は万全。DVDレンタルでもサブスク(動画配信サービス)でも、『テネット』を存分に楽しむことができるでしょう。
DVDレンタルも良いですが、やはり外出せずに家ですぐにでも視聴できる動画配信(VOD)サービスがおすすめです。
VODサービスなら、スマホやタブレット、パソコン、テレビなど、様々なデバイスで動画を視聴できます。
中には、『テネット』を完全無料で視聴できるVODサービスもあります。詳しくは、下の記事を参考にしてください。
お得なVODサービスで『テネット』を鑑賞して、CGなしのド迫力アクションや摩訶不思議な”時間逆行”ギミックをぜひ堪能してみてください!
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