こんにちは。
映画をこよなく愛する”映画マスター”のオレンジです。
このように思っている人向けの記事


・『インセプション』の基本情報
・『インセプション』のあらすじ
・『インセプション』の感想
この記事では、超絶マジック映画の2作目『インセプション』のあらすじや感想などを書いています。
この記事を読めば、『インセプション』の内容をしっかり把握できるようになりますよ。
【執筆者紹介】
・オレンジ@映画通の理系大学生
・毎日1本の映画を観るほどの映画好き
・総鑑賞作品数:数え切れません
この映画のコンセプトは「夢」。他人の夢の中に潜り込むというお話ですが、ラストが超意味深です。
主演はあのレオナルド・ディカプリオで、日本人俳優の渡辺謙も出演します。
他人の夢に入り込んで情報を抜き取るスパイであるコブは、ある任務を託されます。
その任務とは、他人の潜在意識に全く別の考えを植え付ける「インセプション」という困難なミッション。
目次
『インセプション』の作品情報
公開:2010年
上映時間:148分
原題:Inception
監督:クリストファー・ノーラン
日本興行収入:データ無し
世界興行収入:8.368億ドル
『インセプション』の登場人物
主要登場人物
主人公:ドム・コブ(俳優:レオナルド・ディカプリオ)・・・他人の夢に入り込み、情報を盗み出すスパイ。妻のモルを殺害した容疑で、祖国アメリカに帰れない。
サイト-(俳優:渡辺謙)・・・日本人の実業家。ライバル会社をつぶすために、その会社の次期会長であるロバートに対し、「会社をつぶす」という考えを埋め込ませるようコブに依頼する。
アーサー(俳優:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)・・・コブの同僚で、夢に入って情報を盗むスパイ。ロバートに考えを埋め込む作戦に参加する。
アリアドネ(女優:エレン・ペイジ)・・・パリの大学で建築学を学んでいる学生。ロバートに考えを埋め込む作戦において、夢の世界の構築を担当した。
イームス(俳優:トム・ハーディ)・・・コブの知り合いで、変装が得意な男。ロバートに考えを埋め込む作戦に参加する。
ユスフ(俳優:ディリープ・ラオ)・・・コブの知り合いで、鎮静剤の調合師。ロバートに考えを埋め込む作戦に参加する。
モル・コブ(女優:マリオン・コティヤール)・・・コブの亡き妻。コブとの間に子供を2人授かる。
ロバート・フィッシャー(俳優:キリアン・マーフィー)・・・巨大エネルギー会社の会長であるモーリスの息子。コブたちの作戦の標的となる。
『インセプション』のあらすじ
相関図
以下が今作の相関図です。
登場人物の関係を分かりやすくまとめたので、参考にしてみてください。
任務失敗
コブとアーサーは、日本人実業家のサイト-と夢の中で接触しています。
コブたちの狙いは、サイトーの潜在意識から重要な情報を抜き取ること。
(夢の中で他人の考えを抜き取ることを「エクストラクト」と言います。)
夢の中にいることがサイト-にばれてしまい、コブたちは任務に失敗します。
夢から覚めて現実世界に戻ったコブたちは、新幹線で京都に向かいます。
京都にて
京都のホテルで、コブは2人の子供と電話をします。
子供たちは「帰ってきて」と言いますが、コブは「帰れない」と伝えます。
コブは、妻ロムの殺害容疑で指名手配されているため、子供たちがいるアメリカに帰れないのです。(なぜ殺害容疑がかかっているかは後に解説)
任務に失敗したコブとアーサーは、依頼主であるコボル社から逃げるためにブエノスアイレスへ向かおうとします。
(コボル社は失敗を許さないため、任務失敗したコブたちを消すつもり)
「インセプション」の任務
コブとアーサーがヘリに乗ろうとすると、そこにはサイト-が乗っていました。
サイト-は、「アメリカに帰れるようにする代わりに、ある任務を頼みたい」とコブに伝えます。
その任務とは、夢の中で他人に考えを植え付ける「インセプション」。
・サイト-の目論み
サイト-のライバル会社の会長「モーリス」は病弱。
近いうちにモーリスの息子「ロバート」が会社を継ぐ予定。
サイト-は、「会社をつぶす」という考えをロバートに植え付けたい。
アーサーは、「インセプションは不可能だ」と言って断りますが、コブはその任務を引き受けます。
コブは、アメリカに帰ってどうしても子供たちに会いたいのです。
優秀な設計士「アリアドネ」
パリへ向かったコブは、父であるマイルス教授に会います。
マイルス教授は、他人の夢に入り込んで考えを盗み出す術をコブに教えた人物でもあります。
マイルス教授は、コブの頼みで優秀な生徒を紹介します。
その生徒は、建築を学んでいる「アリアドネ」。
コブは自分の夢の中にアリアドネを連れ込み、夢についての話をします。
人が夢を見ているときは、それが「夢」であることに気付くことはできません。
しかし、夢だと自覚できれば、思うままに夢の世界を操れます。
夢と現実
目が覚めたアリアドネは、体感では1時間でしたが5分しか経っていないことに驚きます。
実は、夢の中では時間の流れが遅く感じます。
そのため、現実の5分は夢では1時間となります。
コブとアーサーは、夢と現実を見分けるための「トーテム」が必要だと言います。
トーテムを使って、自分が他人の夢にいるのかどうか判断できます。
ちなみに、コブのトーテムはコマのようなもので、夢の中ではそのコマは永遠に回り続けます。
(つまり、コマの回転が止まれば、そこは現実世界だと判断できる)
作戦のメンバー結成
コブは、他人に変装できるイーサムのいる場所へ向かいます。
しかし、そこはコボル社の庭。
イーサムをスカウトした後、コブはコボル社の追撃を受けながらも何とか逃げ切ります。
また、コブは調合師であるユスフもスカウトします。
ユスフは、夢の中へ誘導するための鎮静剤を作れます。
コブは、”3段階”の夢に入り込むための鎮静剤を作ってほしいとユスフに頼みます。
さらに、依頼主であるサイト-も同行することになりました。
作戦に参加するメンバー
・コブ・・・夢に入り込むプロ
・アーサー・・・夢に入り込むプロ
・アリアドネ・・・夢の世界の設計を担当
・イーサム・・・様々な人物の変装を担当
・ユスフ・・・パワフルな鎮静剤の調合を担当
・サイト-・・・任務の成功を見届けるために同行
コブたちの計画
コブたちは作戦の計画を立てます。
ターゲットであるロバートは、父モーリスとは不仲とのうわさがあります。
しかしウワサを鵜呑みにするわけにはいかず、モーリスの右腕「ブラウニング」を利用することに。
イーサムは、ブラウニングの情報収集をします。
「自分の父の会社をつぶす」という考えをロバートの潜在意識の奥に植え付けるために、コブたちは以下のような計画を立てます。
コブたちの計画
・夢の第1階層で、父親との関係を考えさせる
・夢の第2階層で、「父親の後を継ぐのではなく、自分で何か成し遂げたい」と思わせる
・夢の第3階層で、「自分の道を切り開く」という考えにたどり着く
作戦の詳細を練る
コブたちは、任務を完了までの時間として10時間を確保します。
現実時間を10時間とすると、夢の第1階層の持ち時間は1週間、第2階層で半年、第3階層で10年。
夢からの脱出方法は、「キック」に決まりました。
キックとは
キックとは、平衡感覚を崩すこと。
例えば、椅子を倒したり、橋から飛び降りたり、川の水面に着水したりなど。
ユスフの特殊な調合によって、人間の「三半規管」は機能しているため、平衡感覚を崩すと強制的に夢から脱出できる。
ロバートはシドニー発ロス行きのフライトの予定があります。
そのフライトの所要時間はおよそ10時間。
コブたちは、このフライトの間にロバートを眠らせ、任務を遂行しようと決めました。
コブの夢に侵入する
アリアドネは寝ているコブを見かけて、彼の夢の中に侵入します。
その夢の中で、アリアドネはコブが妻「モル」と毎日会っていたことを知ります。
その夢は、創造の世界ではなくコブの「記憶」です。
コブは、死んだ妻を夢の中にずっと閉じ込めているのです。
作戦開始 -夢の 第1階層
コブたちは、ロバートが乗る飛行機に乗り込みます。
鎮静剤入りの水をロバートに飲ませて、コブたちはロバートの夢の中に入り込みます。
まず、夢の第1階層に入り込みます。
第1階層での計画
・ロバートがタクシーに乗り込むと、誘拐犯に遭遇する
・ロバートはその誘拐犯にアジトへ連行され、ブラウニングと共に拘束される
・誘拐犯に「父の金庫の暗証番号を教えろ」と脅迫される
計画通り、コブたちはロバートをタクシーに乗せ、アジトへ連れ込みます。
しかし、途中で武装集団がコブたちを銃撃してきました。
実は、ロバートは自分の潜在意識を守るための訓練を受けていたのです。
そのため、身の危険を感じたロバートの潜在意識が、武装集団となって夢の中で現れたのです。
サイト-が銃で撃たれる
サイト-が銃で撃たれ、苦しみます。
イーサムは「サイト-を殺して目を覚まさせよう」と言いますが、コブは「ダメだ」と強く言います。
実は、鎮静剤が強力すぎるため、夢の中で殺しても目を覚まさずに「虚無」に落ちてしまいます。
虚無とは
虚無とは、形のない夢の世界。潜在意識のみ広がっている。
一生かかっても虚無から出られない可能性がある。
作戦終了までは、夢の第1階層で1週間あります。
武装集団に囲まれた中で1週間生き延びるのは不可能。
コブは、「全員が助かるためには第2、3階層に落ちて、一刻も早くインセプションを完了するしかない」と話します。
コブたちはロバートを車に乗せ、ユスフが車を運転します。
車の中で鎮静剤を投入し、ユスフ以外の全員(ロバート含む)が夢の第2階層に落ちました。
夢の第2階層へ突入する
第2階層で、コブたちは「Mr.チャールズ作戦」を実行します。
Mr.チャールズ作戦
・コブが「Mr.チャールズ」という人物になりきり、ロバートに接触する
・夢の中にいることをロバートにバラす
・「誰かに夢の中に侵入されている」と警告し、ロバートを誘導する
・ブラウニングに疑いを向けさせ、彼の潜在意識への侵入をロバートに提案する
コブ(Mr.チャールズ)はロバートをホテルの部屋に連れ込みます。
そしてブラウニングがその部屋に入ってきます。
ロバートは、自分と一緒にブラウニングが誘拐されていたことを思い出します。(夢の第1階層)
コブは、「ブラウニングは誘拐犯とグルだ」とロバートに思い込ませます。
コブは「ブラウニングは何かを隠している」とロバートに言います。
そして、「ブラウニングの潜在意識に入り、何を隠しているのか見つけましょう」とロバートを説得します。
コブは「ブラウニングの潜在意識に潜り込む」と言いましたが、実際はロバートの潜在意識に入り込みます。
この続きのストーリー(ネタバレ)を見たい人は、以下の記事をチェック!
『インセプション』の感想

出典 映画.com
総じて面白い作品
人間の夢の深い所までどんどん潜っていくという話自体は、とても面白いなと思いました。
普通、夢って自分では自覚できないですよね?!
でも、この映画では「誰の」夢であるかも自覚して、さらにその夢の中で自由自在に行動できるのです。
私もぜひ、他人の夢に入り込んでみたいですね笑
ストーリーは複雑かな…
内容は面白かったですが、ストーリーが複雑で理解しづらい部分は正直ありましたね。
コブとモルの関係も複雑ですし、夢についての設定も凝っていました。
例えば、トーテムやキックなど。
トーテムは「夢か現実か」を見分ける道具ですが、それについての説明が少なかったです。
また、それぞれの階層が誰の夢なのかも分かりにくかったです。
ストーリーを理解しやすくするために、「第1階層はユスフの夢、第2階層はアーサーの夢、第3階層はイーサムの夢」だと覚えておきましょう。
ぼーっと見てるだけじゃ絶対内容は理解できないと思います笑
なので、この映画を観るときはしっかり集中して観ることをおすすめします。
分からない部分があれば、何回か巻き戻してみると良いでしょう。
渡辺謙に注目!
この映画では、日本人のハリウッド俳優「渡辺謙」が出演します。
それも重要な役柄で!
渡辺謙の役は、日本人実業家のサイトー。
サイトーは最初は敵として現れますが、途中でコブたちの味方に変わります。
演技には良い味が出てますし、重要な役回りなのでぜひ渡辺謙には注目して観てもらいたいです!
(日本人がハリウッド作品で活躍するのって何だか嬉しいですよね。)
ラストにゾッとした
ネタバレなので詳しくは言えませんが、私はラストの一コマを見たときにゾッとしました。
物語の最後に、コブに関する描写があります。
そのほんの数秒の描写をどう捉えるかによって、物語の結末が変わってきます。
つまり、この映画の結末は人によって異なるということです。
私の場合は「ネガティブ」な方の結末に捉えたので、「こわっ!」と思っちゃいました。
結末をはっきりさせないところも、この映画の魅力ですね。
あなたもラストの描写を見て、どんな結末になったのか想像してみましょう。
『インセプション』のあらすじを分かりやすく解説【ネタバレ無し】まとめ
今回は、渡辺謙が出演する映画『インセプション』のあらすじや感想を紹介しました。
複雑なストーリーなので、映画を観る前に最低限あらすじだけは把握しておいた方が良いですよ!
他人の夢に入り込むという非現実的な世界観を堪能しましょう。
『インセプション』はU-NEXTで観ることができます。
U-NEXTは31日間無料お試し中なので、インセプションだけでなく他の作品も1か月間無料で観れてしまいます。
家でゆっくり観れるので、ぜひU-NEXTに登録して驚愕マジックを楽しみましょう。
※本ページの情報は2020年12月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
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